創作・エッセイ 幻法ガラス玉演戯 二 2024年7月8日 ぬぃ 易の林 ヘルマン・ヘッセの『ガラス玉演戯』では、ガラス玉演戯(もともとは音楽や数学の理論を、ガラス玉に象徴させて動かしていくことで、ふつうは煩雑な記述をするべきものを直観的に理解できる …
ガラス玉演戯 神さびの色 2024年6月12日 ぬぃ 易の林 “神さびる”という語は、古色蒼然として神秘的な趣きがある様子という意味だけど、古い例をみてみると いつの間も神さびけるか 香具山の鉾杉のもとに苔むすまでに(『万葉集』巻 …
おすすめ記事 幻法ガラス玉演戯 2024年5月26日 ぬぃ 易の林 易が出てくる有名な小説といえば、ヘルマン・ヘッセの『ガラス玉演戯』ですが、今まで題名は知っていても読んだことが無かったので読んでみたのですが、それについて思っていることや感想、 …
創作・エッセイ 漢賦の連綿字 2024年4月4日 ぬぃ 易の林 最近、王褒の作品を訳していて思ったのですが、以前から『文選』を読んでいて李善注(初唐の李善がつくった注釈)がどことなく通りが悪いというか、間違っていないのだけど精切でもない…… …
創作・エッセイ 華藻聯娟、厭㥷漂撇 2024年3月26日 ぬぃ 易の林 折口信夫『死者の書』14章にこんな話が出てくるのですが、藤原仲麻呂と大伴家持(どんな組み合わせ……笑)が話している場面で、 「お身(家持)も、少し咄(はな)したら、ええ …
おすすめ記事 太古の言葉 2024年2月15日 ぬぃ 易の林 最近、八卦の記事を書いて、個人的に思いついたことがあるので、雑感的な記事をひとつ……。 まず、占いと文学って似ているようで折衷させるのがかなり難しいというか、結構違うも …
創作・エッセイ 詭文回波 2023年12月22日 ぬぃ 易の林 この話はあまり易林とは関係ないのですが、個人的に『文選』でもすごく好みな枚乗「上書諫呉王」についてです。とりあえず、どんな作品か知らない人がほとんどなので、一応全文を載せておき …
おすすめ記事 神仙趣味の詩 2023年7月6日 ぬぃ 易の林 最近(といっても結構前だけど)、李白や蘇軾を読んでそのことを記事にしたのですが、李白や蘇軾の神仙趣味を帯びた詩というのは美しいと思って(李白・蘇軾って、中国文学では王道すぎて今 …
創作・エッセイ 群経之首、大道之源 2023年6月15日 ぬぃ 易の林 中国の文化の本質のひとつに“対”があると思っていて、『易』の陰陽や都城の形、対句……などがあるのですが、対句は律詩などにも入っているけど、対句だけで作る文学として“対聯”があり …
おすすめ記事 地仙天仙 2023年6月13日 ぬぃ 易の林 江戸時代の文人 広瀬淡窓の『淡窓詩話』下に 李白は天仙なり、東坡は地仙なり。天仙は一挙すれば杳として見るべからず。地仙は則ち種々の伎倆あり、人間に布く。 とあっ …
創作・エッセイ 『左伝』の占い師たち 2023年6月8日 ぬぃ 易の林 『春秋左氏伝』にはかなり不思議な易の占例が多くでてきて、その中には今からみるとどのように読んでいるのか分かりづらいものも含まれている気がするので、そのことについての記事です。『左 …
おすすめ記事 易の解釈いろいろ 2023年6月7日 ぬぃ 易の林 いきなり引用から入るのもどうかと思うけど、 象伝では、坎を水ではなく、雲にとって、「雲雷は屯」と云っています。このほか、雑卦伝を作った人の象の取り方、序卦伝を作った人 …
創作・エッセイ 困之大過 2023年4月19日 ぬぃ 易の林 溝瀆不渫、銀泥溺溺。鰍穴其宮、榭萊光溢。溝瀆の渫せられずして、銀泥は溺溺。鰍は其の宮に穴して、榭萊は光溢。 急にどうした?って云われそうだけど、これは今日、家の裏にあ …
創作・エッセイ 漢文の資料をネットで調べるときに 2023年4月12日 ぬぃ 易の林 『易林』とは関係ないのですが、漢文の資料をみていてよくわからない表現や、出典が何かありそうなときに使えるサイトをまとめてみます。 (本を買うというものありだけど、高い上にあ …
おすすめ記事 芸術と気の質感 2023年4月8日 ぬぃ 易の林 『後漢書』伏湛伝に 永和元年、詔無忌與議郎黄景校定中書五経・諸子百家・芸術。永和元年に、伏無忌と議郎黄景を召して中書の五経・諸子百家・芸術を校定させた。 とありま …
創作・エッセイ 沼の入り口 2023年4月6日 ぬぃ 易の林 何かにはまることを「沼にはまる」というけど、占いの湿原の中にも占星術や易など様々な沼があって、どの沼もおそろしく深いと思うのですが、その中で易沼の恐ろしさを垣間見せてくれる本を …