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21-42  噬嗑之益

本文

斧斤所斫、瘡痏不息。針石不施、下即空室。

注釈

伏兌為斧、艮手為斫、為節、為瘡痏、為石、為室、坤死、故曰下即空室。(火雷噬嗑から風雷益へ)

噬嗑or益の裏卦の互体兌は斧(迭象)、噬嗑or益の互体艮は手なので斫(斧を手でもって切る)、節(説卦伝:堅くて節の多い木)、瘡痏(出典不明)、石・室(説卦伝)、益の互体坤は死(純陰)なので「下即空室」という。

日本語訳

斧斤(おの)の斫(傷つけたところは)、瘡痏不息(痛んで已まず)。針や石を施さないと、下はまもなく空室になる。

解説

この詩で、針と並んで石が出てくることについては、針は鍼なのですが、石は「砭(へん)」という石で作った鍼のことで、初めは石の鍼だけだったけど、後に金属の鍼も作られたので、石と鍼といっています(淀んでいる血や膿を流すようにして使ったらしいです)

噬嗑は、雷電の嗑み合っている様子で、刑獄に用いるには可いけど傷もできるので、益のように上を削って下を益して、罰したり刑したままだと傷が残るので、なるべく早くその傷を治すようにしないと、下は空室(墓穴)になる……という意味です。

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ぬぃ
占い・文学・ファッション・美術館などが好きです。 中国文学を大学院で学んだり、独特なスタイルのコーデを楽しんだり、詩を味わったり、文章書いたり……みたいな感じです。 ちなみに、太陽牡牛座、月山羊座、Asc天秤座(金星牡牛座)です。 西洋占星術のブログも書いています