本文
三人為旅、倶帰北海。入門上堂、拜謁王母。飲労我酒。
注釈
震為人、数三、故曰三人。坤為海、為北、震為反、故曰俱帰北海。坤為門戸、震往、故曰入・曰上。坤為母、震為王、故曰王母。坤為我、為漿、故亦為酒。震為言、故曰労。(乾為天から地雷復へ)
震は人(出典不明)、数にすると三(九宮図)なので、三人。坤は海(迭象)、北(先天八卦)、震は反(帰:出典不明)なので、倶に北の海に帰る。坤は門戸(出典不明)、震は往く(驚くから派生?)なので、入る・上る。坤は母、震は王(迭象の君)なので、王母。坤は我(陰と私は密かと読む)、漿(迭象の水から派生?)なので酒でもある。震は言(出典不明)なので、労する(よく来たと云う)。
日本語訳
三人で旅をして、倶に北の海に帰る。門に入り堂に上って、王母に拝謁すれば、私に酒を飲して労す。
解説
乾から復になるのは、陽だけの時季から陰だけの時季を経て、さらに一陽が帰って来るという流れがありそうなのですが、似ているような詩(蒙之鼎・賁之井)ではいずれもふつうの人には入れないほどの深みに入ることを書いていたので、もしかすると夏に茂っていた草の多くは枯れるけど、冬の寒さを経て一つだけ生き残る草もあり、さらによく茂る草になっていくことだと思ってます。