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2-7  坤之師

本文

皇陛九重、絶不可登。謂天蓋高、未見王公。

注釈

震為帝、故曰皇、震数九、自二至上若階陛然、故曰皇陛九重。坤為重也、震為登、坤閉故不可登。乾為人、為王公、乾伏、故不見。(坤為地から地水師へ)

震(師の互体)は帝(迭象の君)なので皇という。震は納甲で庚、庚は『礼記』月令の成数で九、師の二爻から上爻まで階陛然(階段のようなので)「皇の宮陛は九重」という。坤は重い(地の連想)、震は登る(迭象)、坤(地水師の坤)は閉す(陰の連想)なので、登れない。乾(坤・師の裏卦)は人(出典不明)、王公(迭象の君)になり、坤・師の裏卦なので、「(君に)会わない」。

日本語訳

皇の宮陛は九重にして、絶していて登れない。天蓋の高さを謂って、王公にはまだ会えない。

解説

坤為地から地水師になるときは、坤の二爻だけが変わるので、ついでに爻辞も読んでおきます。

六二:直方大、不習無不利。
直にして方にして大なので、習わずして不利なものはない。

様々なものを育てるほどに真っ直ぐに本質的で、どっさりと方(四角く)安定していて、大きい地のように、陰爻が陰の場(偶数)にあって、下(下卦)の真ん中にあるので、いろいろな飾りを付けなくても不利なものはない、という意味です。

これはめずらしく分かりやすい詩で、地のように落ち着いている様子から、師のように地下水を多く蓄えている様子になることは、地そのものの性質で上手くできるけど、その地下水たちは天から離れているので、地中に大きく集まっている水のようになる、です(めずらしく注釈と同じ雰囲気の説明になっています……)。

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ぬぃ
占い・文学・ファッション・美術館などが好きです。 中国文学を大学院で学んだり、独特なスタイルのコーデを楽しんだり、詩を味わったり、文章書いたり……みたいな感じです。 ちなみに、太陽牡牛座、月山羊座、Asc天秤座(金星牡牛座)です。 西洋占星術のブログも書いています