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48-51 井之震

本文

游魂六子、百木所起。三男従父、三女随母。至已而反、各得其所。

注釈

震為游、為子、坎為魂、数六、故曰游魂六子。震為木、為百、数三。互坎艮、皆男象、而震為父、為従、故曰三男従父。伏巽、互離兌、皆女象。巽為母、故曰三女従母。離卦数三也。巽居巳方、至巳而反者、言震巽相反復、震究為巽與震相反也。(水風井から震為雷へ)

震は游(動くからの派生?)であり、子(長男からの派生?)でもあって、坎は魂(水のような深みにあるもの?)、数でいうと六(陰の極まった数)、ゆえに「六つの子に魂を游ばせる」という。

震は木(後天八卦で震は東、東は五行説で木の方位)、百(蔓延る様子からの派生?)、数でいうと三(九宮図で震は三があてられる)。互体で坎艮があって、皆な男性の象意。さらに震は父となり(父を兼ね)、従というのは、三つの男(震坎艮)は父に従うから。伏(下にある)巽は、互体に離兌があって、皆な女性の象意。巽は母になる(母を兼ねる)ので、三つの女(巽離兌)は母に従うといい、離卦は三番目の卦(乾兌離震巽坎艮坤)。

巽(後天八卦で東南)は巳の方位(東南)にある。巳に至って反(かえ)るとは、震と巽が反復(帰って)いくことをいい、あるいは震(東・春)が究まると巽(東南・初夏)になってしまい震から反(背いて)しまう。

日本語訳

魂を六つの子に游ばせれば、百木の起るところ。三つの男は父に従い、三つの女は母に随う。已(十二支の巳)に至って反(返る)ので、それぞれ其の所(居る所)を得る。

解説

 震は激しく動くこと、ゆっくりと水を出していた井戸がばしゃばしゃ(震々)とその水を多くの木(百木)にあげること、その様子は密かに生命が育まれるようで、長男・次男・三男・長女・次女・三女を表す卦が含まれているので、育てられる木は多く育つのですが、巳(東南あるいは夏の初め)に至って、みずからも三つの男と三つの女を従えていた父(震:東)と母(巽:東南)はそれから先は季節の動きについていけない(木を勢いづいて育てられるのは春~初夏まで)ので、それなりの生長に落ち着くという意味です(おそらく)

 少しずつ水を汲みだす井戸が、ざわざわと雷の騒ぐように春の盛りになる様子は、多くの木を育てるようだけど、ある程度育つと一通りの落ち着く時季になるので、多くの枝は絡み合い、動きも落ち着いていくという様子が家の近くの土手でよくみます(個人的な感想ですが)

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ぬぃ
占い・文学・ファッション・美術館などが好きです。 中国文学を大学院で学んだり、独特なスタイルのコーデを楽しんだり、詩を味わったり、文章書いたり……みたいな感じです。 ちなみに、太陽牡牛座、月山羊座、Asc天秤座(金星牡牛座)です。 西洋占星術のブログも書いています