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2-3 坤之屯

本文

蒼龍單獨、與石相觸。摧折兩角、室家不足。

注釈

震為蒼龍、坤寡故曰單獨。艮為石、在上故龍觸石。艮為角、坤数二、坎折、故曰折其兩角。艮為室家、坤窮故不足。(坤為地から水雷屯へ)

震は青龍(震は後天八卦で東、説卦伝で龍)、坤は寡(少ない)なので単独。艮(屯の互体)は石(説卦伝)、上にあるので龍は石と触(ぶつか)る。艮は角(迭象に「易で角というのは凡そ上に陽があるもの全般」とある)。坤の数は二(九宮図)、坎は折れる(凹みのように頓挫する)なので、「その両つの角を折る」という。艮は室家(説卦伝の門闕から派生?)で、坤は龍がいなくなって窮してしまうので不足という。

日本語訳

蒼い龍は一匹しかいなくて、石とぶつかっては其の二つの角を摧折(お)り、室家(部屋)の中はがらんとしてしまう。

解説

冬の閉ざされた土の中では龍が眠っている。その土は痩せているらしく龍はあまり多く育てられず、上に水辺が広がっていて、底は石がち(艮)な中、閉じ込められた龍は外に出ようとする(震)。まだ周りは春になっていないのに無理をすると、龍はうまく出られず、土(坤)は龍を生み出せずに窮してしまう(どことなく民間信仰的な龍ですね……、こういう表現が出てくるから『易林』の世界観は好きなのですが)。

坤為地(冬の盛り)から水雷屯(坎:険難、震:動く)になると、険難に遮られつつ動こうとする春の初めということで、占いの結果としてはまだ早すぎるという雰囲気だと思います……。

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ぬぃ
占い・文学・ファッション・美術館などが好きです。 中国文学を大学院で学んだり、独特なスタイルのコーデを楽しんだり、詩を味わったり、文章書いたり……みたいな感じです。 ちなみに、太陽牡牛座、月山羊座、Asc天秤座(金星牡牛座)です。 西洋占星術のブログも書いています